「アドラー心理学-自己決定性」相模原 成長痛と身体の痛み改善専門 【ひろメディカルケア】

ひろ

こんにちは!ひろ(@hiro__mc)です!

アドラー心理学では5つの理論が軸となっていますが今日はこの中の「自己決定性」についてです。

5つの理論とは以下のものです。

  • 認知論
  • 自己決定性
  • 目的論
  • 全体論
  • 対人関係論

「自己決定性」はもしかしたらアドラー心理学を知る上では一番の壁になるかもしれません。

それは「今の自分はこれまでの経験や環境から作られている」という考え(先入観)が根深くあるからです。

しかし、「自分の運命は周囲に決められている」よりも「自分の運命は自分で決めていく」のほうが良いと思いませんか?

もし少しでもそうお考えでしたら是非とも読んでみてください。

自己決定性とは

「自己決定性」を簡単にまとめてしまうと「あなたを作ったのはあなた。あなたを変えるのもあなた。」になります。

人は過去の体験や自分の置かれてきた環境によっての犠牲者ではなくて自らの運命を創造する力がある。

これが自己決定性です。

これと反対の考え方は「過去の体験や自分の置かれてきた環境が支配的な影響を与える」という考え方で、いわゆる「トラウマ(心的外傷)」です。

一般的には過去の経験は自分の運命に影響を与えるという考え方が主となることが多いと思います。

「○が××だったから自分は△△になってしまった」というような考え方。

たとえば「中学の時の数学の先生が怖かったから自分は数学が嫌いになってしまった」など。

これをアドラー心理学では否定しています。

その先生が怖くて何かしらの影響を自分に与えたのは確かでも、「数学を嫌いになる」という決定をしたのは自分自身ということです。

「数学を嫌いにさせられた」ではなくて「嫌いになった」ということ。

つまり「それらの影響をどのように解釈して、そこからどのような態度を決めるかは自分次第」という考え方。

これが「自己決定性」です。

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自分に影響を与えるもの

自分の運命を決める時に自分に影響を与える要素として以下のようなものがあります。

  • 劣等感(自己の理想や目標と現実との比較によって生まれる感情)
  • 劣等性(身体の器官が客観的にみても劣等であるという事実)
  • 環境
  • 過去の出来事

これらの要素を受けながらも自分の運命は自己決定してものであるということになります。

ではどのような方向に決定するのか?というと「ユースフル」かそれとも「ユースレス」であるかということになります。

ユースフルとユースレス

どのように自分の運命を決めていくかは自分自身である・・・という考え方が「自己決定性」です。

ではどのような方向に向かって自己決定していくのか?

アドラー心理学では「ユースフル、ユースレス」という考え方があります。

ユースフルは「建設的」

ユースレスは「非建設的」

何かの影響を自分が受けている時にどのような方向に自己を決定するのか?

自身の課題から逃げ出さずに自分の責任として受け止めて建設的に決定するのか(ユースフル)。

過去の環境や他人に責任を転換して自身の課題に取り組むのを非建設的に避けるのか(ユースレス)。

このどちらもが「自分が決めること」なのです。

もちろん、生まれ持ったハンディキャップや育った環境によって困難を強いられることもあります。

しかし、「自分の置かれた環境をどのように捉えてどのように対応するのか?」は自分が決めることが出来る。

「自己決定性」というのはこの上なくポジティブな考えともいえますね。

ひろ
ただし、他人や環境の責任には出来ないという点では厳しい考え方ともいえますね・・

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まとめ

「自己決定性」を自分自身の事として考えてみるとなんともハードルの高さを感じてしまうのは正直な気持ちだと思います。

「あの時のあの出来事が無かったら・・・」といったように考えてしまうことは誰にもあると思います。

そして「人間ってそんなに強くないよね」と「自己決定性」を拒否したくなるのも理解できます。

しかし、その時にこう考えてみるといかがでしょう?

『自分の子どもになって欲しいのは【ユースフルな大人】?【ユースレスな大人】?』

このブログはスポーツのコーチも多く読んでいただいているので以下のような表現でも良いです。

『自分が担当している選手になって欲しいのは【ユースフルな選手】?【ユースレスな選手】?』

おそらくほとんどのかたは「ユースフル」を選ぶのではないでしょうか?

つまり、結局はこの考え方は「自立」ということに行き着きます。

アドラー心理学の中でも肝となる「自己決定性」はなかなか理解して受け入れるのには敷居が高いかもしれません。

しかし、知らず知らずのうちに子どもたちや我が選手達には要求しているのです。

それならあなたも出来るはずですよね。

まずは、これを常に考えるようにするだけで色々なことに対しての「勇気」が出てくると思います。

対人関係や環境にお悩みでしたらぜひとも考えの中に取り入れてみてください。

ひろ

「人は自分自身の人生を描く画家」なのです!

それでは良い1日を!

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