「血液 輸血で使える使えないはなぜある?」相模原 成長痛と身体の痛み専門 【ひろメディカルケア】
こんにちは。
成長痛と身体の痛みの改善専門家、ひろメディカルケアのヒロです。
血液型の種類って何種類あるかご存知でしょうか?
A・B・O・ABの4種類・・・ではなくて、分類の種類です。
A型とかB型というのはその分類の中の「ABO式血液型」となりますが、その他の種類としてなんと35種類(計36種類)もの血液型があるってご存知でしたか?
そして新たに37番目の血液型が日本の研究チームによって発見されたということです。
国立国際医療研究センター・ゲノム医科学プロジェクトの徳永勝士プロジェクト長、大前陽輔特任研究員らの研究グループは、ヒトゲノム解析により、これまでに国際輸血学会に登録されている36種類の血液型に加え、37種類目の新たな血液型「KANNO(カノ)」を特定し、この度国際輸血学会の血液型命名委員会から認定を受けました。これは日本の研究グループが特定した初めての血液型です。
国立研究開発法人 日本医療研究開発機構HP (令和元年8月5日)より
血液型にはA・B・AB・Oに分類されているのはご存知の通りですがこれは「ABO式血液型」といいます。
この他に有名なのには「RH式血液」というのがあり「RHプラス」と「RHマイナス」に分類されているのもこれまた有名ですね。
さらに「MMSs式血液型」とか「ルセラン式血液型」など一般にあまり知られていない分類も含めると36種類に分けられています。
なんと今回は日本の研究チームが37種類目の血液型である「KANNO(カノ)」を特定したということです。
輸血で血液型を合わせる理由
例えば、A型の人にB型の血液を輸血出来ないというのは一般的な常識となっていますし、O型の血液は何型にも輸血出来るというのも知られています。
では「それはなぜ?」となると意外と知られていないかもしれません。
血液型が違うというのは何が違うのかというと、その違いは「抗原」と「抗体」です。
「抗原」というのはその血液型を決定するサインみたいなもので、「抗体」は攻撃対象として認知している抗原の種類(自分の身体にとっての異物で免疫発動の対象)と考えるとわかりやすいです。
表にするとこんな感じ↓
血液型 | 抗原 | 抗体 |
A | A抗原 | 抗B抗体 |
B | B抗原 | 抗A抗体 |
O | なし | 抗A抗体と抗B抗体 |
AB | A抗原とB抗原 | なし |
つまり、「抗B抗体(A型とO型)」を持っている血液型の人に「B抗原(B型とAB型)」を持つ血液を混ぜると抗体(抗B抗体)が免疫反応を起こして攻撃してしまいます。
これが異なる血液型を輸血出来ない理由です。
このように考えるとO型の血液は何型の人にも輸血出来るという理由も分かります。
O型は抗原を持っていないので異なる血液型に輸血しても攻撃されないのです(抗原を持ってない=ゼロ→Oが語源という説あり)。
ただし、O型の人は抗体としてはAとBの両方に対して持っているのでO型の人はO型しか受けられません。
またAB型の人は抗体が無いので全ての血液型から輸血を受けられますが、抗原はAB両方を持っているため自分の血液を輸血に使える相手はAB型だけということになります。
輸血される人の血液型 | 使える血液 |
A | A・O |
B | B・O |
O | O |
AB | A・B・O・AB |
O型についてのことはけっこう知られていてもAB型のことについては意外と知られていないかもしれませんね。
Rhでも同じことがおこる
Rh血液には【D・C・c・E・e】の5つの抗原があります。
良く知られている「Rhプラス」と「Rhマイナス」というのはこの5つの中のDについての抗原、つまり「D抗原」の有無によって決まります(D抗原を持っているのがプラスでもっていないのがマイナス)。
Rhマイナスの血液型の人は日本人には非常に少なくて1/200人程度と言われいます。
Rhマイナスの人にRhプラスを輸血すると「抗D抗体」を作る可能性が高いため輸血することが出来ません。
ですので、「ABO式」のA型の人同士だとしてもRhマイナスの人にはRhプラスのA型血液を輸血することは出来ないということです。
しかし、逆にRhプラスの人にRhマイナスの血液を輸血することは問題ありません。
まとめ
今回に国際認定された「KANNO(カノ)」は日本の研究グループが特定した初めての血液型になります。
この「KANNO」も「Rh」と同じようにプラスとマイナスがありKANNO抗原をもっているのが「KANNOプラス」でもっていないのが「KANNOマイナス」となりますが99.5%の人は「KANNOプラス」となるようです。
このような発見によってこれまでの課題が少しでも克服されるとしたら素晴らしいことですね。
こういう事を普段から考えることも知っておく必要もあまり無いのですが、当ブログでは血液の大切さは何度も書いていますので改めて整理してみました。
それでは良い一日を!
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