「アドラー心理学-目的論」相模原 成長痛と身体の痛み改善専門 【ひろメディカルケア】
長男が大学の心理学部に進んだことをキッカケに読んだ本があります。
それが「嫌われる勇気」という本。
「アドラー心理学」という言葉が一般的になるキッカケになった本なので有名ですね。
今回はアドラー心理学の基本的な理論「目的論」について書いてみたいと思います。
アドラー心理学
アルフレッド・アドラー(Alfred Adler、ドイツ語発音: [alfreːt aːdlɐ](アルフレート・アードラー)、1870年2月7日 – 1937年5月28日)は、オーストリア出身の精神科医、心理学者、社会理論家。ジークムント・フロイトおよびカール・グスタフ・ユングと並んで現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立した1人。初期の頃のフロイトとの関わりについて誤解があるが、アドラーはフロイトの共同研究者であり、1911年にはフロイトのグループとは完全に決別し、個人心理学(アドラー心理学)を創始した
Wikipedia「アルフレッド・アドラー」より
アドラーはもともとは有名な精神分析学者であるフロイトと関わりがありましたがある時期に袂を分かちます。
おそらくその影響だと思いますがフロイト系の研究者からの評判はあまり良いものではないようです。
以前に知り合いの心理学科を出た人に「アドラーを最近よく読む」という話をしたところこんな会話になりました。
もしかしたら彼もフロイト系だったのかもしれませんね。
少し余談になりますが、フロイトは、人間の精神のもっとも奥深いところに、エスと呼ばれる無意識の層があると考えました。
エスとは、簡単に言えば、欲望のこと。心地いいことだけを求めて、嫌なことを避けたいという、すべての人間に原始的に備わった性質です。何が良いか、何が悪いかなど一切考えずに、ただひたすら自分の快楽と解放だけに向けた力を、エスと言います。
赤ちゃんは、エスだけに突き動かされて生きている、と言われています。
目的論
アドラー心理学を知ることで何が役立つのか?
大きなポイントとしては以下のような部分だと私は思います。
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フロイトとアドラーの根本的な違いは「原因論」なのか「目的論」なのかという点があります。
フロイトは「過去の原因があるから今の結果」があるという考え方であるのに対して、アドラー心理学(個人心理学)は「未来の目的に対して今の現象」が起こっているという考えです。
正直に言ってしまうとこの「目的論」は最初に知ったころにはなかなか理解出来ませんでした(今でも「理解出来てる」とは言い難いかも・・・ですが)。
おそらく「アドラーは苦手」という人はここが壁になっていることも多いとも思います。
例えば、引きこもりの人の心情としては「不安(原因)があるので外に出ない(結果)」というのは一般的にはわかりやすいですがこれが「原因論」です。
この考えでは「過去」に起こった何かしらの経験が不安を作っていること(トラウマ)が現状(引きこもる)の原因となるの。
一般的に「今の自分を作っているのは?」と考えてもこの考え方になると思います。
しかし、そうすると「過去」を変えるというのはなかなか難しい(というよりも不可能)ので、その延長上にある「現状」を変えることも難しくなってしまいます。
一方の目的論では引きこもりの人は「外に出たくないという目的に向けて不安というものを作り出している」と考えます。
これですと未来の目的は変えることが可能なので過去の経験や境遇などから開放されるわけです・・・と、簡単に書いてますが実際に理解して実践するのはなかなか難しいのは確かです。
ですがこの考え方自体が大きな核となるのです。
そこに私は魅力を感じまして、難しい、自分には無理、、、などと思いつつもいまだにアドラーが心の中に常にあります。
ちなみに身体の痛みの発生については基本的には「原因」から「結果」がやはり主流だと考えています。
しかし、「治りたくない」という気持ちから身体の痛みを引き起こしているようなことが実際にあるような感覚になることも何度かあります。
某有名な治療家さんのメルマガに書いてあったエピソードに次のようなものがありました。
フィリピン(タイだったか?)で農園に関係する男性が長年の腰痛で治療に来た時に「治療に必要な姿勢になって力を抜く」ということが全く出来なかったそうです。
これでは治療が上手く進まないと困っていたところ、その男性の関係者が「腰が治っても農園のキツい仕事はアンタはもうやらなくても良いんだよ」と伝えたとたんに身体の力が抜けて治療が成功したと。
本人は本気で腰痛を治したいと頭では考えていても潜在的な意識として「腰痛が治る→農園のキツい仕事に復帰」という想いがあってそれが腰痛を治すために必要な行動を無意識のうちに邪魔していた・・・という話。
これはそのメルマガに書いてあったことなので本当のことなのか創作話なのかはわかりませんが私は経験的にはそういうことはありそうだと思えます。
それにしてもこれなどはアドラーの目的論にちかいもの(そのまま?)だと感じます。
まとめ
私は少年サッカーの指導者をしていた時にいろいろな対人関係の揉め事に巻き込まれることが多くてウンザリしていた時期が長くあります。
おそらくコーチをやられている方は多かれ少なかれあると思いますが本当に色々と起こります。
そんな時にアドラーを知ったことでかなり心情的に救われた感じがした時期があります。
同じようにストレスを感じていらっしゃる方々のお役に立てるかもという気持ちで書いてみました。
また、「身体の痛みはメンタルから出ることが多い」といったお話も聞くし、ケアに来ていただいた方との会話で家族や周囲との人間関係にお悩みというお話も時々お聞きします。
身体の痛み改善にはポジティブな思考になれるかどうかはものすごく重要な意味があります。
そういう意味からもアドラー心理学は役に立つと思っています。
そんな場合の参考として「アドラー心理学」についてこれから少しずつ書いてみようと思います
それでは良い1日を!
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