「歯の神経を抜いて困ったことで学んだこと(後編)」相模原 成長痛と身体の痛み専門 【ひろメディカルケア】
こんにちは。
成長痛と身体の痛みの改善専門家、ひろメディカルケアのヒロです。
今回は少し毛色を変えて「無条件に病院を信じて大変なことになった」というお話の後編です。
「根の治療」という初めて聞く言葉を教わったものの「うちではツテがない」となんとも残念な回答と、「ただ言えるのはこの歯は町の歯医者では対処出来ない」という止めの言葉を聞いて帰宅した私は「まだ48歳なのに歯が2本も無くなるのか・・・」となんとも惨めな気持ちに凹んでおりました。
しかしながら、凹んでばかりもいられないということで今度は「根の治療」というキーワードで歯医者さんを検索してみると橋本駅の近くで1軒ヒットしたのでありました。
そしてそのページで正式な呼び名が「根管治療」ということも知りました。
歯の根の中の神経や血管など(あわせて歯髄と呼ばれます)が通っている管を根管と言います。 歯髄は根の先端から歯の中に入り、歯の成長発育に重要な役割を果たします。 しかし、成人になり歯が成長したあとは、歯髄がなくても根のまわりからの栄養供給によって歯は生存できます。
歯の根の治療である根管治療(歯内療法とも呼ばれます)は歯髄が炎症や感染を起こした時に必要になります。 原因は深い虫歯、歯の亀裂、外傷などです。炎症や感染をそのまま放置しておくと、 歯が痛んだり、根の周囲の組織に炎症が広がったり、歯肉が腫れたりします。 場合によってはリンパ節が腫れたり発熱したりと全身的にも影響が出ることもあります。 根管治療によって、これらの症状が軽減したり、治癒したり、予防できたりするのです。
根管治療では、痛んだ歯髄を除去して、根管を注意深く清掃し、 再度の感染を防ぐために根の中に詰め物をします。このように歯髄を除去する治療法を抜髄と呼びます。 一方、以前に根管治療が終了している根が再び感染してしまった場合にも、根管治療が行われます。 この場合の治療法は、感染根管治療と呼ばれます。「日本歯内療法学内HP」より
まさに救世主
HPで詳しく見てみるとどうやらそこでもやはり「根管治療」は出来ないようでしたが出来る先生を紹介をしてくれるとのことで、さっそく予約を取って行ってみることにしました。
しかしながら、正直言ってこの頃には自分の中では「思い切って抜いてしまってインプラントでも良いんじゃないか?」という気持ちも芽生えていました。
もうあれこれと考えるのも面倒臭いし、抜いてしまえばそれで全部終わりじゃないか?というダークサイド的な気持ちに落ちかけていたのです。
実際にその歯医者さんに行って先生と話した時にも「インプラントでも良いかと思っているのですが」という旨を伝えました。
すると先生は「それしか方法が無いならインプラントも考えて良いと思いますが、可能性があるなら自分の歯を何とか残すということを最後まで考えるべき」と。
なので根管治療をやってみることを薦めるけれど、「しかし、根管治療を受ければ必ず良くなるとは言えない。可能性は50%」とも。
これは迷いに迷うところですが、確かに出来るなら自分の歯で生活出来るならそれの方が良いに決まっています。
その日に家族とも話して根管治療を受けてみることにしました。
根管治療専門の歯医者
根管治療を専門にしている先生は関東には6人しかいないとのこと(当時)。
しかもその一人が立川という比較的近い場所(車で1時間以内)にいるということはラッキーだと感じました。
橋本の歯医者さんで紹介状をもらって立川まで出かけていきました。
とてもきれいなサロン風の内装で完全予約制。
待合室には誰もいません。
案内されて先生にご挨拶をして治療を受けるか否かの申込みにあたって説明を受けます。
それを聞いてまず驚いたのが料金。
保険が効かないことと、1本の歯に対する治療費は決まっていて全て先払いになるということでかなり焦る金額。
しかも2本・・・。
ここでは金額は書きませんがかなりお高い・・・。
これは何とかカード払いでクリア。
次に驚いたのが一回の治療時間がなんと60分~90分ということ。
それを月に数回通って半年前後かかることになるであろうというお話でした。
本当に大変なことになってしまったんだな・・と改めて思いつつ、背に腹は代えられないということで申し込みをしました。
「ラバーダム」の恐怖
治療にあたってまずは歯の中に支柱を立てます。
左の奥歯の上下に柱のようなものを噛ませてフルに口が開いた状態を保持します。
確かに一回の治療時間が60分~90分であればこういう物がないと厳しいであろうことは想像出来ます。
しかし、口を長時間に渡ってフルに開け続けるというのはかなり大変でした。
そして「ラバーダム」というものの使用。
これは治療する歯のみを露出させてその歯と他の口内の部位を完全にラバーの幕で区切るのですが、これがキツイ。
ゴムの膜を口の中に広げるので口呼吸が完全に出来なくなります。
花粉症の時期ということもあって鼻呼吸がしにくい時だったので呼吸が出来ない状態になってしまい少しパニックになるほど。
冗談ではなく、口の中にラバーの幕を張られて口呼吸出来ない状態で、目はタオルで隠されて、しかも鼻呼吸がしにくいとなると何とも言えない焦りというか恐怖感があったのを覚えています。
「閉所恐怖症」とか「高所恐怖症」みたいな言葉にならない感じ。
「無理です、やめます」と言ってやめてしまおうか・・・と本気で考えたくらいでしたが、ラバーダムをされると言葉を発することが出来ないので先生に呼吸が出来ないということを伝えることも出来ません。
なんとか口を歪ませて隙間を作って呼吸をして何とか乗り切りましたが、それは今思えば滑稽ですがその時には本気で恐怖を感じました・・・。
こちらがラバーダムの紹介ビデオ↓
治療開始
口の奥に支柱を立てられて、ラバーダムの幕を口の中に広げられることで治療開始。
治療は物凄く細い(であろう)ブラシや針のようなものを歯の神経があった穴に差し込んでその穴をひたすら掃除するような感じです。
麻酔を注射されているので痛みはありませんが、もの凄く細くて狭い場所に何かが入って「コリコリ」と動いている感触はありました。
この状態がひたすら90分続くのです。
まさに言葉にならないツラさでしたが何とか終了。
初回の治療終了後に先生から「これは良くなる可能性が高いと思う」という嬉しい言葉が。
しかし、それと同時に耳を疑う言葉も・・・。
耳を疑う言葉
「この2本の歯を抜いた理由が分からない。今の歯の状況を見ても神経をぬく必要があったようには思えない」
「神経を抜いた歯にヒビが入っていて割れたような状態になっているので痛みはこれだったと思いますが神経を抜く必要は無かった」
「しかも治療がものすごく雑で、神経を抜いたあとの処置もいい加減な感じでそれが膿を生んでいた」
これらのことを聞いたときには言葉を失うとともにやり場のない怒りがこみ上げてきましたが後の祭りです。
あの時に安易に神経を抜くことに同意したが故にこの辛い治療に通わねばならない。
しかも半端なく高い金額を掛けて・・・。
「簡単に神経を抜くような治療をしてはいけない」という事も教えていただきましたがこれも後の祭り。
「あの歯医者め・・・」と心の底から恨みましたがいまさらどうにも出来ない。
「過去は戻せない。今出来ることをシッカリと・・・」と考えればやはり頑張って立川に通うことだと気持ちを切り変えてそれから約7ヶ月治療に通いました。
根管治療終了
約7ヶ月治療に通った結果、やっと先生から「完全に良くなりました。終了です」と言っていただきました。
つらい7ヶ月でしたが何とか終わった時には無上の喜びが。
そこから次の段階は橋本の歯医者さんに戻ってそこで通常の歯の治療を行うことになりまして、約3ヶ月掛かってそれも終了。
根管治療開始から1年、神経を抜いた時から考えると約1年半。
本当に長くかかりましたがこれでやっとこのトラブルは終了しました。
まとめ
この経験から学んだこと。
「治療者の技量に不安を感じたら無理して続けない」
これは判断が難しいことも多々ありますが身を守るにあたっては大事なことで、視野を狭くしてこの先生しかいないという感覚は危険です。
いまでは「セカンドオピニオン」は普通のことなのでそれが歯医者さんでも整形外科でも常に可能性を視野に入れておくのが良いと思います。
そしてもう一つ学んだこと。
橋本の歯医者さんはインプラントについて「出来るだけ自分の歯を残すべき」と言ってくれて、立川の先生は「簡単に神経を抜くようなことはしてはいけない」と言ってくれました。
自分は腰や膝の不調でお悩みの時には「簡単にオペはしない方が良い」とか「人工関節は可能な限りは避けるべき」と言います。
多くの治療家の先生は同じことを言うと思いますが、実は私の場合にはこの歯の治療の経験を通してさらに強く感じています。
歯にしても膝にしても股関節にしても、最良なのは生まれた自分の身体で生活出来ることだと思います。
歯医者さんに限らず、内科でも整形外科でも、あるいは私のような民間療法の場合でもしっかりと見極めて納得のいく治療をみなさんが受けていただけると良いなと思う次第です。
それでは良い一日を!
何かの参考になるかもしれないので私がお世話になった歯医者さんのHPを載せておきます。
橋本の歯医者さん:エンドウナチュラルデンタルオフィス
根管治療の歯医者さん:ソフィアデンタルクリニック分院
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