オペをしても変わらないというお悩みについて
スポーツ選手のみなさんには慢性的に身体の痛みを抱えているかたが少なくありません。
膝の痛み、腰の痛み、肩の痛み、足首の痛み・・・等々。
身体の不調についていろいろなお悩みがありますが、その中でも特にスポーツを専門的にやってきた方からお聞きするお悩みが「オペをしたのに痛みが変わらない」というものです。
当院にお越しいただいたかたの中では、例えば某プロスポーツ選手は足首の痛みに長年お悩みになられていまして、3回のオペ(クリーニング含む)を行いましたが痛みは無くならずでお困りでした。
他にも別の某スポーツの社会人チームで活動していたある選手は長年に渡る膝の痛みでオペをしたにも関わらずその後も状態は変わらずでお困りでした。
前者の足首の痛みの原因は関節の変形、後者の膝の痛みの原因は半月板の断裂という診断でしたが、それぞれのオペは無事に終了したにも関わらず痛みが消えないとなればこれは選手としては諦めの気持ちになってしまうのはこれは当然です。
「オペは最後の希望」という想い
某SNSで繋がらせて頂いている総合格闘技の選手がやはり膝の痛みでお困りのようで、その痛みに困っているという内容の投稿を拝見しました。
そこでお節介だとは思いながらも、「もしよろしければ一度お越しになられませんか?」という主旨のメッセージを送らせていただいた事があります。
返ってきたのは「オペまでして変わらない膝なのでもう諦めている」という内容でした。
それはそうだと思います。
自分の身体にメスを入れてオペをするというのは想像を絶する覚悟のはずです。
そこに至るまでには色々な手段は尽くしてきたはずで、それで駄目となれば「もうオペしかない」という結論になったのは容易に想像できます。
なのに結果として変わらないとなれば誰だって諦めるしかないとなってしまうのは当然かもしれません。
いちど思考を変えてみる
しかしこれは考え方を変えてみると「オペをして取り除いた要因以外にも痛みの理由がまだあるのかも?」という見方も出来るわけです。
オペをしたにも関わらず痛みが残るということは考えられる理由は大きく2つ。
- もうその部位から痛みが取ることは不可能なほどに壊れてしまっている。
- 他にも痛みの要因が残ってしまっている。
「1」ならば確かにこれはもうどうにもなりませんし、こうなれば諦めるしかないかもしれません。
ですが、「1」と決めつけてしまう前に「2」の可能性をもっと考えてみるのが良いのでは?と思うわけです。
もちろん「そこに至るまでには色々な手段は尽くしてきたはずで、それで駄目」だったという経緯があれば「もうやり尽くした」という考えになってしまうのは仕方ないことかもしれません。
しかし、実はまだやれることはあるかもしれません。
当院にはオペをした・しないに関わらず「色んな治療を受けて来たけれどどうにもならない」という方が多くいらっしゃってそのほとんどの方が改善されております。
また「オペしかない」と診断されてしまったけれど出来ればしたくないというかたも多くいらっしゃいます。
その時に結果的に良く言われるのが「こういう施術があることを初めて知った」「もっと早く来たかった」ということ。
残念ながら100%改善出来るとは言えないのは確かです。
ですが、これまでの経験ではほとんどの場合には改善効果が出てお喜びいただいておりますのでお試しいただく価値はあるかと思います。
最終的には本人の考えかた次第
冒頭で足首でお悩みの選手と膝でお悩みの選手のことを書きました。
膝でお悩みだった選手は最初の改善効果に希望を見出していただいて、そこから痛みが戻っても諦めずに数回通って頂いた結果、最初のご来院から5年ほど経っていますが現在も競技を続けていらっしゃいます。
一方、足首でお悩みだった選手は最初の施術から1週間くらいで痛みが戻り始めたことで「やはり無理なんだ」と諦めてしまって継続施術を行わず、結果として2年後くらいにプロ選手としては引退となってしまいました(もちろんそれだけが引退の原因とは言えませんが・・・)。
痛みが戻ったとしても、それまで何をやっても駄目だったものがとりあえず1週間の間は痛みが改善されてプロレベルの練習が出来たという事実をどう考えるか?は大きくその後に影響する部分だと思います。
私の感覚では足首でお困りだった選手もあと数回の施術で変わったのでは?と考えているのですが、これは想像となってしまう話なのであまり意味は無いかもしれません。
コップの半分の水を見た時に「まだ半分ある」と思うのか「こんなに減ってしまった」と考えるのか?
そんな小さな思考の違いが思わぬ大きな結果の違いを生むのかもしれません。
それでは良い一日を!
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