「『コーチ、痛いです』と言わせる大事さ」 相模原 成長痛と痛み改善専門 【ひろメディカルケア】
こんにちは。
成長痛と身体の痛みの改善専門家、ひろメディカルケアのヒロです。
以前に指導させていただいた小学生のサッカークラブ。
4年生から指導させていただいて6年生の卒団まで一緒にサッカーをやらせて頂けました。
その頃にはすでに今ほどではないけれど畑中式テーピングはすでにやっていましたが新しい場だったので当然に子どもたちも保護者も私にそんな芸当があるとは知りません。
もちろん子どもの方から「〇〇が痛い」と言ってくればいつでも対応する用意はありましたが特にそういう機会もありませんでした。
ミイラのようなテーピング
受け持ってから半年くらいしたある時、保護者から子どもがシーバーで踵が痛いから練習と試合をしばらく休むと連絡がありました。
話を聞いてみると踵が痛くて近所のスポーツ整形にいったらシーバー病と言われてテーピングしているのでサッカーは出来ないとのこと。
テーピング?それは興味あるなと思って写真を送ってもらうと驚くような写真が・・・・。
以前に固定と圧迫の弊害を書きましたがその予想を上回るぐるぐる巻でまるでミイラ。
これでなぜシーバー病がよくなるのか全く分からないし、現実的に痛みはまったく改善されていないとのこと。
そこで「ダメ元で僕にテーピングさせてもらえませんか?たぶんそれの方が良い結果になると思いますよ」とお伝えしたところさっそく子どもを連れて来てもらいました。
あれ?痛くない
実際に会ってみると踵はまだかなり痛いとのことで本人とお母さんの許可をもらってテープを貼り直し。
結果、30分ほどで新しいテーピングをして「立ってみて痛いか教えて」と言うと子どもは立ち上がって色々と動きまして言った言葉が「あれ?痛くない」。
お母さんも驚いて「痛くないの?本当に?」と念を押しますが「だから痛くないってば」という会話。
この翌日から子どもは練習に復帰して長い休みにはならずにすみました。
これをキッカケとして子どもたちの間で「山田コーチは魔法のテーピングが出来るから痛くなっても大丈夫」という話が広がりまして、ことある毎に子どもたちが「コーチ、膝が痛いです」とか「踵が痛いです」とか「腰が・・」「足首が・・」と言ってくるようになりました。
これがかなり頻繁だったので周囲からは「怪我が多い学年」とか「すぐ痛い痛い言う学年」と少しネガティブな印象を持たれていたようでした。
しかし、実は彼らのそういう痛みは3年生の頃からけっこうあって、家では親に伝えて病院や接骨院に通っていたようです。
それが「コーチに言えば何とかしてくれる」となったのでみんなここぞと言ってくるようになりました。
私も「痛いところがあったらすぐ言えよ。隠したら逆に怒るぞ」と言ってましたので良い傾向として捉えていました。
実際に試合が始まってから痛いと言って来たのが実は朝から痛かったといった時には「なんで早く言わないんだ」と叱っていましたので選手達は「身体の不調をコーチに伝えないのは叱られること」と捉えていたと思います。
故障者のいないチーム
4年生の秋ころから5年生の終わりにかけてはいろいろな痛みに対処しました。
踵・膝・腰・足首・腕・・・。
そんな感じで身体に異変が起こるとすぐに私が対処してしまうので6年生になるころには身体の痛みを訴えてくる選手が逆に少なくなってきました。
他学年と遠征などにいくと自学年よりも他学年の選手の方が体の痛みを訴える子が多かったりして夜はそちらを延々と対処したりもしていました。
結果的に6年生になってから卒団するまでにスポーツ障害で治療院に通い続けたり活動を離脱する子は一人もいませんでした。
一人だけ少し重めのオスグッドになってしまいましたがそれも特に継続的に活動を休むということは無くケアを続けることで無事に終われました。
一般的に6年生のチームを見た時にスポーツ障害で活動を継続して離脱する子が1人もいないというのは珍しいと思います。
めちゃめちゃ強いわけでは無かったけれどいろいろな大会などでそれなりに頑張れたのは「故障者がいない」というのは大きかったです。
「故障者の存在」はおそらくは小学生のチームよりも中学生・高校生とカテゴリーが上がるたびに指導者は悩まされている問題だろうと想像します。
不思議な風習
おそらく一般的には指導者としては選手が痛みを訴えれば通常は「休め」と言うと思います。
ですが、なぜかそれで練習を休むと次の試合に出られないという不思議なペナルティが課せられたりします。
特に高校の部活などはコーチに痛みを訴えると「故障者リスト」などに入れられてしまい復帰には一定の条件をつけられたりすることも多く聞きます。
こうなると選手はコーチに痛みを訴えなくなり我慢して隠そうとしてしまいます。
私の息子が入っていたサッカー部では痛みを訴えると故障者リストに入ります。
復帰にあたっては持久走をしてタイムをとり、最低タイム以上、かつ「以前の自分のタイム以上」でないと復帰できません。
これってなんの意味や目的があるのかまったく分かりません。
これは何かの「ペナルティ」だとするならば、「痛みがある」ことに対してなのか、「痛いと言った」ことに対してのペナルティなのか・・・。
いずれにしてもこういう決まりがあれば選手は身体が痛くても出来るだけ指導者に言わなくなります。
そして無理を続けてついに言わなくてならない段階になった時には痛みが深刻化してします。
これは育成年代のスポーツとして真っ当なあり方なのか疑問が残ります。
しかもこういう風習がある部活はけっこうあるらしい。
まとめ
指導者自身が選手の怪我や故障に対応出来るようになるのは理想ですがなかなか難しいなら少なくとも「身体の不調を訴えにくい雰囲気」は変わっていけば良いなと思います。
選手が「あれ?足がなんかおかしいな」くらいの段階で指導者に相談出来て、そこで適切な処置を受けられればまったく違う未来になるかもしれません。
結果的に大事な試合などの時に怪我人や故障者がいなければよりよい試合を出来ると思いますよ!
それでは良い一日を!
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