「脳震盪とセカンドインパクト」 相模原 成長痛と身体の痛み改善専門 【ひろメディカルケア】
こんにちは。
成長痛と身体の痛みの改善専門家、ひろメディカルケアのヒロです。
だいぶ前のことですが息子がサッカーの練習中にアクシデントに遭遇しました。
クラブチームでの練習中のことで、いまとなれば思い出話なのですが身体を守るという意味ではそれなりに教訓のあるエピソードなのでご紹介したいと思います。
何が起こったの?
息子が中学生のころの話です。
いつものようにクラブの練習に出かけた息子がいつもより1時間以上も早く帰宅しました。
どうしたのかを聞いてもこれが話がよく分からない。
「ウォーミングアップでみんなで丸くなってボールを回していた」
「仲間の一人がふざけて後ろから身体を引っ張った」
「そこから覚えていなくて何か頭がボーっとして、気づいたら集合してコーチの話を聞いていた」
「そこでもボーっとしてコーチに怒られても良く分からない。〇〇に後ろから倒されたと言ったけれど〇〇はやっていないと」
「倒されて頭を打った気がするといったけれどコーチが信じてくれなくて、『今日はもう帰れ』と言われて帰ってきた」
これが本人の話の大筋です。
頭の傷
頭が痛いというので電灯の下で髪の毛を掻き分けて見てみると頭にハッキリと傷があり少し出血もしていました。
これで頭に何らかの外傷を受けるようなことがあったのはわかりました。
チームメイトがふざけて後ろから引っ張ってきてそのまま頭を打った。
その上に記憶が無いということは、これは「脳震盪」を起こした可能性が高いです。
脳震盪(のうしんとう、英: cerebral concussion、brain concussion)は、最も頻発する外傷性脳損傷のタイプであり、頭部に衝撃を受けた直後に発症する一過性および可逆性の意識や記憶の喪失を伴う症状で、一時的な機能停止あるいは一部が損傷や微少出血を受ける病態。
Wikipedia「脳震盪」より
脳震盪への対応
念のために近くの脳外科に電話して状況を説明したところやはり「それは脳震盪の可能性が高い」と。
すぐに連れて行く方が良いかを相談したところ「現時点で異常が無いのならその必要は無い」と言われました。
脳震盪を起こしてもそれから正常に戻っている時には検査等はあまり意味がない。
それよりも受傷後の6時間は「眠らせない」と「一人にしない」という指示を受けました。
これは眠ってしまうと自身の体調変化に気づけないためとのことで、1人にしないのは身体の異変が起こっても近くにいないと伝えられない状況になる可能性があるとのことでした。
6時間経過して特に異変がなければ心配ないけれどその間に何かしら異常がでたらすぐに連れてくるようにという指示だったのでその通り様子を見ましたが、結果特に異常は起こりませんでした。
その後、私の判断で1週間は対人や頭を打つ可能性のある運動はやめるようにさせました。
※「6時間」や「1週間」という表記はこの時はそうだったということで「正解」ということではありません。
セカンドインパクト
脳震盪を一度起こすと2度目のリスクが2 – 5.8倍上昇し繰り返すほど症状は重くなる。また、症状が残っている状態で(競技に復帰し)再度衝撃を受けた場合、セカンドインパクト症候群を発症し致死的な状態に陥ったり深刻な後遺障害が残ることがある。
Wikipedia「脳震盪」より
結果から考えるとコーチが「もう帰れ」と呆れながら言ったことは後から考えれば幸いでした。
もしもそこで「ふざけてるなら罰として走れ」とやらせたり、無理やり対人練習をやらせて頭を打ったりすれば「セカンドインパクト」の可能性もあったからです。
脳震盪の本当の恐ろしさはこの「セカンドインパクト」にあります。
脳震盪の疑いのある選手は継続しての運動は絶対にさせてはいけません。
まとめ
少し古いタイプのスポーツマンですと「脳震盪には魔法のヤカン水」みたいな考えもあるかもしれませんが、脳震盪は非常に危険です。
スポーツ指導者の皆さんは参考になるリンクを貼っておきますのでこちらも参考にしてください。
今回は一時的な記憶喪失が起っていることと、頭に傷があったことから私は「これは脳震盪だ」と気づけましたが、頭を打ったからと言って常にそこまで分かりやすい症状になるとは限りません。
選手の出す小さなサインを見逃さないようにスポーツの現場で選手を預かる立場の皆さんにはお気をつけ頂きたいと思います。
それでは良い一日を!
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