怪我や故障をチャンスに変える2つの考え方 相模原 ひろメディカルケア

「怪我の功名」という言葉がありますが、あれは本当だなと良く思う・・というお話です。
何かのアクシデントが身の上に突然に降りかかるのはもちろん無いほうが良いのですが自分の意志だけでは避けられないことも多々あります。
自分自身がどれだけ注意していても避けられないものならば出来るだけ前向きに受け止めて未来につなげましょう。
怪我や故障をチャンスに変える2つの考え方
基本的には誰でも「怪我」や「故障」というものに対してはネガティブ(悪い)な印象があります。
もちろんそういうトラブルは無い方が良いです。
大好きなスポーツを出来ない本人は一番つらいし、指導者も色々と困る。
保護者なら我が子の痛みはダイレクトに胸の痛みとなって受け止めてしまいますよね。
しかし、不本意ながらもそのようなトラブルと対峙することになってしまったら?
それを「チャンスに変える」というのはどういうことなのか?
たくさんのスポーツ選手(特にジュニア世代)の身体のケアをしている私の立場から考えてみたいと思います。


1、「休むべき時」だと考える
そのトラブルが解決に時間が掛かるような事で、例えば「〇週間は運動を休もう」となったような時。
そんな時には「今は休むべき時なんだ」と考えるとその期間は決して無駄ではなくなります。
例えばサッカー少年の場合で考えてみます。
小学生でも1週間の中でほとんど休み無しでサッカーをやっている子はたくさんいます。
「平日3日+週末2日でサッカー」という子なら当たり前のようにいます。
「平日5日+週末2日」という子だってそれほど珍しくありませんし、そういう子は「所属チームで週末と平日に2回+スクールAに週2+スクールBに週1」といったようなスケジュールでサッカーをやっていたりします。
サッカーだけでなく色々と聞いていると野球でもドッジボールでもバレーボールでもかなりハードなスケジュールでスポーツをやっている子どもは多いです。
しかし、冷静に考えてこれが小学生という時期にプラスになるか?とか言えば疑問があります。
・身体への負荷の掛け方の問題。 |
つまり身体が休む暇が無いことで故障などを発症してしまっているパターン。
それだけ休み無くサッカーをやってればそれは身体も痛くなるよ・・・と思う子どもはかなり多くいます。
「痛み」というのは身体の問題を教えてくれる信号です。


・身体を作るための栄養が足りなくなるという問題。 |
食事でとった栄養やエネルギーを運動に向けて使ってしまって身体を大きくする分が不足してしまう。
実際に怪我などで活動を休む時間が出来ると急激に背が伸びるということがあります。
これらに共通するのは要するに「運動しすぎ」なのです。



2、「身体の弱い部分を確認できる機会」と考える
例えば「膝が痛い時」にはその原因は色々と考えられます。
膝の裏が痛い時などはその部分にある筋肉である「膝窩筋」の機能不全の可能性があります。


これが膝の前面の痛みの場合でもその原因を探す過程でどの部分に問題があるのかがわかります。
さらに、例えばサポーターを使用し続けたことで筋肉が萎縮してしまっているような場合。
そこに至ってしまった過程は残念ですが時は巻き戻せないのでそれを悔やむよりも「改善するチャンス」だと受け止める方が前向きです。


膝の場合なら筋肉だけではなくて膝のお皿が固まってしまっていて動かなくなっているなどという可能性もあります。
要するにその怪我やスポーツ障害の原因を探すことは身体に起こっている問題を探すということです。
このように自分の身体の弱い部分や機能が落ちている部分を知るためのチャンスという捉え方はポジティブですよね。
例えば、膝が痛くなる原因を探したら「お尻の筋肉が片方だけ弱いのが原因」ということがあります。
こういう場合には膝周りも当然にケアしますがお尻の筋肉もケアしますが、その結果として痛みや違和感が無くなったということならば練習や試合に出て様子を見てもらうことがあります。
すると、痛みが出る前よりも身体の動きが明らかに良くなったりして「コーチに驚かれました」ということがあります。
これは身体の弱い部分の機能が正常に戻ったり身体のバランスが整うことで身体全体の機能が上がるのです。
その結果として技術は同じでも身体のキレや瞬間のパワーがあがってパフォーマンスが上がります。
まさにそのトラブルを改善することが身体の問題を改善することとイコールと言えます。



まとめ
以上、怪我や故障を前向きにチャンスに変える2つの考え方をご紹介しましたが参考になりますでしょうか。
ただ、そうは言っても1ヶ月も2ヶ月も休みながら治療を受けているのに良くならないということでは困りますし、痛みで日常生活に支障が出るなどは何とかしなくてはなりません。
また弱い部分がわかったとしてもそれを改善する方法を知らなければこれもやはり困ります。
そんな時にはお気軽にご相談いただければお力になれることも多いと思います。



「チャンス」と捉える思考と同時に実際に痛みは何とかしないと生活自体がおかしくなってしまいますからね。
それでは良い一日を!