「オスグッド 膝が痛くなる成長痛の代名詞」 相模原 成長痛と痛み改善専門 【ひろメディカルケア】

ひろ

こんにちは!ひろ(@hiro__mc)です!

こんにちは。

成長痛と身体の痛みの改善専門家、ひろメディカルケアのヒロです。

小学生から中学生にかけての時期に身体に痛みが出て病院に行くと「これは成長痛だね」と言われることが多くあります。

この「成長痛」という言葉を聞いて思い浮かべるとしたらなんでしょう?

おそらくは断トツで「オスグッド」が多いのではないでしょうか。

オスグッド

オスグッド・シュラッター病(オスグッド・シュラッターびょう、英: Osgood-Schlatter disease、独: Osgood-Schlatter-Krankheit)は、サッカーやバスケットボールなどのスポーツをする小学生、中学生や高校生に多く見られる、膝の脛骨が出っ張って痛むという骨軟骨炎[1]である。オスグッド・シュラッター症候群(オスグッド・シュラッターしょうこうぐん)ともいう。

1903年にボストンの整形外科医ロバート・ベイリー・オスグッド(1873 – 1956)と、チューリッヒの外科医カール・シュラッター(1864 – 1934)が別々に症例を確認、発表したため、この病名がある。一般的には、「オスグッド」などと略されるが、正式名称は「オスグッド・シュラッター病(症候群)」である

wikipedia「オスグッド・シュラッター病」より

正式名称は「オスグッド・シュラッター病」といいますが一般的には「オスグッド」と呼ばれるこのスポーツ障害。

これで病院や接骨院に通う子は多いし、当院にもこれにお悩みで来てくれる子達は実際に多いです。

発症する原因としては以下の流れとなります。

  1. 大腿四頭筋(太腿の筋肉)が収縮する
  2. 収縮した大腿四頭筋が膝蓋骨(膝のお皿)引き上げる
  3. 膝蓋骨が膝蓋靭帯(膝のお皿から脛についている靭帯)を引っ張る
  4. 脛骨粗面部(脛の膝蓋靭帯が着いている部分)が引っ張られて炎症を起こす
オスグッド

▲オスグッドのメカニズム

オスグッドはジュニア期に比較的に多いスポーツ障害であり、スポーツ指導者の講習会などでも頻繁に取り上げられますのでこのメカニズムについて周知されていることは多いかもしれません。

オスグッドの一般的な療法

オスグッドについて治療院で受ける処置で多いのは「当面の運動禁止」「リハビリに通いながらの経過観察」「電気治療」を受けながら様子を見るというもの。

これらの療法については取り立てて特別な弊害は無いと思われますのでそれを患者自身が選ばれるのであれば是非はありません。

ただし、これで改善する場合でも期間的には6ヶ月くらいはかかりますし、数年単位でかかることも普通にあります。

その期間を享受できるのならそれはそれで一つの在り方かなと思います。

しかし、私がやめた方が良いと思う処置があります。

それは「膝サポーターの使用」「オスグッドバンドの使用」「痛み止めの服用」です。

サポーターというのは膝全体を裏から締め付けて痛みを軽減させるのが目的です。

オスグッドバンドというのは膝周りにぐるりと巻くことで脛骨粗面部を押さえつけて痛みを減らすものです。

これらに共通なのは「圧迫」です(サポーターは固定も)。

膝周り(特に膝裏)を圧迫するとどういうことが起るでしょうか?

血管図

膝の裏側には「膝窩動脈(しつかどうみゃく)」と「膝窩静脈(しつかじょうみゃく)」という大きな血管が通っています。

膝周りをぐるりと締め付けるということはこの大きな血管を締め付けることになります。

オスグッドで障害が出ている箇所には血液とリンパ液をたくさん運んで修復を促したいのに締め付けてしまっては逆効果になります。

さらに、患部だけの問題ではありません。

血液は血管を通って身体の隅々に栄養と酸素を運んでいるのですがこれを締め付けるとどういうことになるでしょうか。

試しに膝周りをタオルか何かできつく縛り付けて、軽い運動をしてみると膝下が力が入らなくなったり、痺れるような感覚になります。

これは筋肉が血流阻害によって酸素不足となることで身体がSOSを出しているのです。

この状態が身体に良いか悪いかは言うまでもありませんよね。

「痛み止め」については仮にそれで痛みが和らいでも膝に起こっている状況は全く変わっていません。

痛み止めは「痛みを和らげる」のが目的であってオスグッドを治すわけではありません。

さらに痛み止めには使い方に注意が必要ですがそれについてはこちらをご参考ください。

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オスグッドにストレッチ??

一般的にはオスグッドの治療方針というと「大腿四頭筋を緩める」ということになるのが主流です。

方法としては上記したようにマッサージで緩めるというものが多いようですがマッサージは逆に筋肉を硬直させる弊害の可能性もあるので私は行わない方がよいという考えです。

さらに、これらと併用して自宅でのケア方法として指示されることが多いのが「前太腿のストレッチ」。

私はこれについてもやめた方がよいという考えです。

ストレッチというのは筋肉を引っ張って伸ばす運動です。

ということは、ただでさえ大腿四頭筋に引っ張られていることが炎症の原因なのに、その引っ張っている筋肉にさらにテンションをかけることになります。

そうなると通常の状態でさえ引っ張られる事で障害を起こしている部分はどうなるのか?

・・・と考えれば症状を悪化させる可能性が高く、これがオスグッド改善に良いとは思えません。

ストレッチすることで大腿四頭筋が柔らかくなってその結果として炎症部への負担が減るという理屈なのですが、そもそもストレッチで筋肉は柔らかくなりません。

まとめ

オスグッドで当院に来てくれた場合にも目的は大腿四頭筋を緩めてあげることで脛骨粗面部の痛みを改善することになります。

しかし、もちろん最終的には太腿の前と膝周りのケアは行いますが、そこにアプローチする前の段階を重視しています。

なぜなら「大腿四頭筋の収縮」も何らかの結果だと考えているからです。

当院では実際に太腿と膝にアプローチする前の時点で元の痛みを半分程度まで改善することを目標としていますが、その時点で「痛みがゼロになった」と言っていただけることもあります。

オスグッドで困っていていろいろと治療を受けているけれどなかなか良くならない・・・とお悩みでしたら一度お試しください。

それでは良い一日を!

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