「その不調は貧血かも?」 相模原 成長痛と身体の痛み改善専門 【ひろメディカルケア】
今日は「貧血」についてです!
スポーツで普段から一生懸命に練習をしているのになかなか成果が出ないというのは辛いものです。
またそれまで良いパフォーマンスをしていた選手が急に成績が落ちたりすることがあります。
そんな時には練習の頻度・強度などの内容の見直しも必要かもしれませんが、同時に「貧血」を疑ってみる必要もあるかもしれません。
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貧血
貧血(ひんけつ)とは血液が薄くなった状態である。医学的には、血液(末梢血)中のヘモグロビン(Hb)濃度、赤血球数、赤血球容積率(Ht)が減少し基準値未満になった状態として定義されるが、一般にはヘモグロビン濃度が基準値を下回った場合に貧血とされる
Wikipedia「貧血」より
貧血というのは血液の中の「ヘモグロビン」という成分の濃度が少なくなることです。
ヘモグロビンは血液の中の赤血球の中に存在するタンパク質で酸素分子と結合する性質を持っていて、肺から全身へと酸素を運搬してくれます。
身体を動かすには身体中に酸素を運ぶことが必要で、酸素を身体中に運ぶ役割をしているのは血液ですがそれはこのヘモグロビンのおかげですね。
なのでヘモグロビンが減少してしまうと身体に酸素が行き渡らず様々な症状が起こります。
例えば、不足した酸素を増やすために血流量を上げたり、呼吸量を増やすことで身体の中の酸素不足に対処しようとして動悸や息切れなどの原因になったりします。
貧血の原因で一番多いのは「鉄欠乏性貧血」というもので、これは身体の中の「鉄分」が不足しておこるものです。
血液中のヘモグロビンは食事によって身体の中に取り込まれた「鉄分」を材料にして作られるますので、食事によって鉄分が取り込まれなかったり、何らかの原因(出血など)で体外に出てしまったりすることでヘモグロビンが少なくなるわけです。
体内のヘモグロビンが少なくなる(足りなくなる)のは大きく3つの理由があります。
- 摂取量が少ない
- 必要量が増える
- 損失量が増える
主にこれらを原因として起こる「鉄欠乏性貧血」が貧血の原因としては一番多いです。
スポーツ貧血
貧血の一種でスポーツ選手がなりやすい「スポーツ貧血」というものがあります。
スポーツ貧血 (英: sports anemia) とは、激しい運動をすることが原因で起きる貧血である。本来、健康増進の為のものであるスポーツであるが、国代表クラスあるいは国体クラスの競技者には一般人よりも多くの貧血が見られる。
Wikipedia「スポーツ貧血」より
スポーツ選手が貧血になる時の主な理由は「鉄欠乏性貧血」がやはりいちばん多いです。
スポーツ選手の鉄欠乏性貧血は大量の発汗や筋力のアップなどによる鉄分不足(筋肉増強にも鉄が使われる)などによって起こることが多くありますが、これは身体を動かすことによって必要とされる量に摂取する量が不足しておこるわけです。
その他にスポーツ選手が気をつけた方が良い原因があります。
「溶血性貧血」というのは、例えばジャンプする競技(バレーボールや新体操など)などの選手が足の裏の衝撃でヘモグロビンを壊してしまうことで起こります。
ジャンプ競技だけでなく、強く足を踏み込む競技では比較的なりやすいので剣道・空手などでもおこりますし、手を強く打ち付ける楽器演奏(コンガなど)でもなることがあります。
壊されたヘモグロビンは尿などによって体外へ放出されますがそれによってヘモグロビンが減って貧血になるものです。
この時にはヘモグロビンは赤色素を持っているため「血尿」のように尿に色がつくことがあります。
食事
貧血の予防には普段の食事から十分な量の鉄分を摂取することが大事です。
わかりやすいサイトがあったのでご紹介します。
女子栄養大学「貧血の基礎知識と予防に効く食材」
鉄欠乏性貧血と診断された場合には食事療法だけで改善させることは難しいようです。
鉄剤などのサプリメントを使うことも必要となるかもしれませんが担当の病院の先生とよく相談してみるのが一番良い方法だと思います。
まとめ
スポーツをやっている選手が急に疲れやすくなったとか、成績が落ち始めたなどと言う場合には「貧血」の可能性も疑ってみる必要があるかもしれません。
いわゆる「夏バテ」といわれている症状も夏場に発汗量が増えることで貧血が起こっていることも考えられます。
また、スポーツをやっていなくても日常生活で「疲れやすい」「息切れしやすい」などという症状でしたら貧血を疑ってみるのも必要かもしれません。
それでは良い一日を!