知られていない「鎖骨の動きの重要さ」について
今日は「鎖骨」が動くことについてです!
肩の位置にある「鎖骨」が動くということは当たり前のようですが意外に普段は忘れがちかもしれません。
「動く」ということは「動く必要がある」ということなのですが、鎖骨が動く必要とはどのような事でしょう。
鎖骨
鎖骨は下の図の青い部分の骨です。
この骨は左右が関節となっていてつながっています。
胸の部分の関節を「胸鎖関節」、肩の部分を「肩鎖関節」といいます。
「鎖骨が動く」というのはこの2つの関節がしっかりと動くという意味です。
鎖骨が止まると肩も止まる
たとえば「肩が上がらない」というようなお悩みがある場合などの時には鎖骨の稼働の無さが原因となっていることもあります。
この場合には鎖骨が動くようにしてあげるだけで肩の上がりが改善されることもあります。
下のふたつの動画をごらんください。
長年に渡って腕が水平以上に上がらないというサッカー指導者様に遠征先の宿舎でケアした時の動画です。
上の動画は何もしていない状態で腕を上げてもらいましたが水平より上に上がりませんでした。
それが鎖骨が動くようになるケアをしただけで下の動画のように真上まで腕があがるようになりました。
※腕にはテーピングをしていますが肩にはしていません。
このように「鎖骨が動く」のは肩の動きにとってはとても大事なことなのですが、鎖骨がうまく動かない状態になっている事はとても多いです。
しかし、日常的にその状態ですと「それが普通」になってしまっていて、自分の鎖骨の動きの悪さに気づいていないこともあります。
自分では肩の動きにも特に問題ないように感じていても実は気づかないうちに制限が掛かってしまっていることは本当にたくさんあります。
鎖骨と呼吸
「呼吸」は胸部のスペースを広げることが大事だと以前のブログでも書きましたが、鎖骨の可動は胸部のスペース拡大にとっても重要です。
下の動画は鎖骨は動いていませんが肋骨の動きはとても分かりやすいです。
肋骨は左右に広がりながら上方に移動しますが、鎖骨の動きが悪いとこの広がりを止めてしまうのでそれ以上には肋骨が広がらなくなってしまうのです。
肩で息をする
下の動画は陸上競技大会での男子800mの模様です。
動画の2:19あたりから見ていただくと優勝者が競技直後にどのように呼吸しているのかがわかります。
陸上800mというとトラックを2週する過酷な競技です。
競技終了後には身体の中にたくさんの酸素を取り入れてガス交換したいために早いテンポでの胸式呼吸となっています。
胸式呼吸なので肋骨が動いているのが良くわかりますがこの時に胸が大きく動くと同時に鎖骨も上下に動いているのがわかります。
これがいわゆる「肩で息をする」という状態です。
この時にもしも誰かに肩を上からグッと押さえつけられて鎖骨を動かないようにされてしまうと思うように呼吸をすることが出来なくなります。
まとめ
鎖骨が動くか動かないかは身体のパフォーマンスによっては重要です。
それによって呼吸の質が変わりますし、腕や肩の動かせる大きさが変わります。
それらが変わればスポーツ選手ならばその違いでパフォーマンスに影響が出る可能性がありますし、スポーツ選手でなくても呼吸と動きが大きく改善されれば生活の質を上げることが出来ます。
自分の鎖骨が動いているかどうかの判断はご自身ではなかなかしにくいのですが、「なんとなく肩が重い」「肩が上手く動かない」というようなことがあれば是非ともご相談ください。
鎖骨を動かせるようにして軽い肩を手に入れましょう!
それでは良い一日を!
LINE公式アカウント運営中です!
よろしければ下のバナーをクリックお願いします!
膝が痛い・肩が上がらない・腰が痛いなどでお困りでしたらご相談ください
当院の詳細はこちら:ひろメディカルケアのホームページ
LINE公式アカウントからお問い合わせやご予約も可能です:ひろメディカルケアLINE公式アカウント
twitterでも情報発信中です:ひろメディカルケアのtwitter
※このブログ内、及びリンク先に書かれている内容はあくまでも個人の感想であり万人に同じような効能効果を保証するものではありません