知っていそうで知らない ハムストリングとは? 相模原 ひろメディカルケア
スポーツ選手が肉離れをしてしまう時に多い箇所として「ハムストリング」があります。
スポーツに関与するかたなら必ず聞いたことがある名称だと思います。
では「ハムストリング」という筋肉はどこの部分の筋肉でしょうか。
実は「ハムストリング」という名称の筋肉は無いと言ったら驚きませんか。
ハムストリング
ハムストリング(hamstring)とは、人間の下肢後面を作る筋肉の総称。ハムストリングスとも呼ばれる。ハムストリングとは「もも肉のひも」という原意である。これはハムを作るときに豚などのもも肉をぶらさげるために、これらの筋の腱が使われたことに由来している。
Wikipedia「ハムストリング」より
一般的に腿の裏側の筋肉を痛めたりすると「ハムスト(ハムストリング)を痛めた」というような表現をします。
しかし人間の身体には「ハムストリング」という名前の骨格筋は存在しないのです。
ハムストリングというのは腿の裏側のある筋肉の総称でそれらは以下の3つです。
- 大腿二頭筋
- 半腱様筋
- 半膜様筋
これらをまとめて「ハムストリング」と呼ばれています。
複数形の「ハムストリングス」という呼び名もありますが由来を考えるとそちらのほうが適切かもしれませんね。
いくつかの筋肉の総称ですので単に「ハムストリング」と言った場合には具体的にはどの筋肉のことを指すのかわかりません。
時々お電話で「足が痛くて病院に行ったら『ハムストの肉離れ』と言われた」というご相談があります。
しかし、これだけではどの筋肉の損傷なのか・・・までは実は分からないのです。
ちなみに、その痛みが太腿裏の外寄りなら「大腿二頭筋」、内寄りなら「半腱様筋」と考えてほぼ間違いないと思います。
ハムストリングの機能
ハムストリングは股関節を屈曲させたり伸展させたりする時には大きく関与しています。
足を後ろに引く動き(伸展)の際にはハムストリングが縮むことで動作を起こします。
逆に足を前に出す時(屈曲)にはハムストリングが緩むことで柔軟に動きます。
ハムストリングのことを「アクセル筋」と表現することがありますが、それはこの機能が由来となっています。
ハムストリングは走る動作において肉離れを起こしやすい部位ですが、柔軟性を失って収縮してしまっていると足を前に出す際に引き伸ばされてしまって断裂してしまうのです。
また、肉離れが多い部位ということで入念なストレッチを行いがちな部位でもありますが、それも障害を引き起こしやすい原因となっているのかもしれません。
まとめ
ハムストリングを構成する筋肉群は骨盤の「坐骨結節」と呼ばれるあたりから始まって膝関節を越えて脛の頭部分に付着しています。
大腿二頭筋は脛の外側の腓骨の頭部分に、半腱様筋と半膜様筋は脛骨の頭部分にそれぞれ停止します。
ですので膝の痛みにも実は関与することが多い筋肉でもあります。
膝に支障があるような場合にはもしかしたら関係があるかもしれませんのでチェックしてみると良いかもしれません。
このブログを書くにあたって「もも肉のひも」の由来が豚肉のハムからだと初めてしりました、、、(汗)
まだまだ勉強が足りませんね(笑)
それでは良い1日を!
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